・原因が分からず悩まされる人達
・食べると幸せな氣分になる?
・小麦を食べるとついてくる危険なもの
病氣を引き起こす原因は身の回りにたくさんありますが、小麦粉もその1つです。
自覚があると無いに関わらず、ほとんどの人が毎日のように食べていますが、
それが体の不調を引き起こしています。
小麦粉と関連のある主な症状は、以下の通りです。
・歯牙形成不全
歯のエナメル質が薄い、歯の発達が
・小腸トラブルによりおならが頻繁に出る
・毛孔角化症
ザラザラしたサメ肌、保湿しても治らない
その他にも口内炎、胃炎(食後の圧迫感など)、頭痛、慢性疲労、よく眠れない、
頭がモヤモヤする、体がだるい、頭がボーっとする、氣が散って集中できない、
下痢など
これらの症状の原因が全て小麦にあるわけではありませんが、
小麦を食べるのを止めると症状が改善されることが多々あります。
しかし、病氣以前の不快感を伴う症状がほとんどのため、そのまま原因不明にされて長年悩まされている人が多いのが現状です。
●小麦による疾患
小麦粉を食べて何らかの症状が出ることについて、
病院では主に以下のような疾患として診断されます。
①小麦アレルギー
人間の体に備わっている免疫機能は、有害なウイルス・細菌などを攻撃して
異物から体を守ります。
食物アレルギーは、免疫が特定の食べ物に対して反応するために起こります。
小麦アレルギーは小麦の複数のたんぱく質がアレルゲンとなり、
食べると嘔吐、湿疹、目のかゆみ、喘息などの反応が出ます。
牛乳、卵に次いで発症数の多いアレルギーです。
②グルテンアレルギー(セリアック病)
小麦や大麦、ライ麦などに含まれているタンパク質の1つである
グルテンに対するアレルギーです。
グルテンにより小腸が損傷し、営養を吸収できなくなる病氣で
遺伝的な要因も大きいと言われていて、疲労感、下痢、関節炎、発達障害、
精神症状、てんかんなどの症状を引き起こします。
また、ストレス、妊娠・出産、手術がきっかけで発症することもあるようです。
アメリカではセリアック病の患者は人口の1~4%にのぼるそうです。
そのためグルテンフリー食品が普及し、健康意識が高い人からも注目を集めています。
③小麦過敏症
過敏症の人は、小麦に含まれる成分をうまく消化できず、食べると体調を崩してしまいます。
慢性的なお腹の不調、倦怠感、胃炎、頭痛、口内炎など
どれも急性症状ではないため、小麦との因果関係に氣づきにくく、
自分が過敏症と知らずに食べ続けている人も多いです。
④小麦の糖に対する過敏症
小麦にはフルクタンという糖が多く含まれています。
フルクタンはオリゴ糖の一種で、小腸で吸収されにくい特徴があります。
腸が弱い人には負担となり、一度に大量に小麦を摂ると吸収しきれず、
腹痛、下痢、便秘、ガスなどの形で不調が表れます。
小麦の弊害は複合的に起きる場合もあり、さらに上記以外の疾患に
繋がる可能性も十分あります。
●グルテンの被害
ここでグルテンの問題についても触れておきます。
パンやうどんの生地を作る時に小麦粉に水を加えて練ると、
粘り氣が出てきます。
この粘りを作り出しているのがグルテンです。
小麦に含まれるグリアジンとグルテニンというタンパク質が、
水を加えてこねることによってグルテンになります。
弾力が弱いけど伸びやすいグリアジンと、弾力に富むけど伸びにくい
グルテニンが合わさる事で、弾力と伸びの良さがある生地ができるのです。
ふわふわもちもちのパンの食感も、うどんのコシもグルテンの働きによるものです。
日本ではふわふわもちもちのパンが大人氣で、グルテンや添加物の多いパンが目立ちます。
現代の小麦はグルテンを多く含み、それが消化しづらくさせています。
未消化のものは体内で異物と見なされて、それを攻撃する抗体が作られ、
このことが小麦アレルギーを引き起こす原因となっています。
●依存性の高さ
パン食が好きな人は実に多いです。
小麦を常食しない人、または食べても週1~2回程度と控えめな人は少数派でしょう。
パンは日本人の食事としてすっかり定着しています。
そしてパン好きな人には、お酒やタバコをやらない人が多い傾向があります。
お酒は糖分、タバコはニコチンとどちらも快楽になっていますが、
これらをやらない人はパンが生活の楽しみとなっているのです。
日本でパンが普及して、それが浸透したのは価格が安いこともありますが、
砂糖がたくさん使われていて中毒になっている点も大きいです。
パンは小麦だけでも発酵して膨らみますが、
砂糖を使うとより生地の発酵が進みやすくなります。
砂糖には保湿剤としての役割もあり、それがしっとりした生地を
作り出しています。
海外で食べられているパンには酸味があり、生地も詰まってずっしりしています。
しかし、日本では砂糖やイーストを入れて膨らませます。
食事として食べている食パンにも砂糖はたっぷり入っています。
マクドナルドやサブウェイなど海外のチェーン店は、日本で販売するパンは
砂糖を増やして柔らかくしています。
●トランス脂肪酸
脂質は必須営養素の1つです。
何かと悪者にされがちですが、体に無くてはならないものです。
脂質はホルモンやビタミンDなどの脂溶性ビタミンの材料になります。
そのため不足すると、血管や皮膚が弱くなり、うつ病、骨粗しょう症、
免疫低下、ホルモンバランス異常などを引き起こします。
また、脂質をカットすると糖質過多になりやすいと言われます。
それに質の悪い油も多く、自然界に無い脂質を摂ってしまうと
体はそれを異物と見なします。
その代表がトランス脂肪酸です。
パンなどの小麦製品と合わせて注意したいのが、このトランス脂肪酸です。
市販のパンやお菓子にはショートニングやマーガリンが使われています。
どちらも液体の植物油に水素を添加して作られた油で、トランス脂肪酸が大量に入っています。
トランス脂肪酸はクッキー、ケーキ、パン、ドーナツ、ピザ、パスタ、
コーヒーフレッシュ、ファーストフードなどお菓子類や洋食などにたくさん入っています。
また、高温の油で揚げるとトランス脂肪酸が生成されます。
脂肪酸にはシス型とトランス型があり、自然界にあるのはほぼシス型であり、
体内にトランス脂肪酸が入ると、異物と見られます。
海外ではトランス脂肪酸を禁止したり規制されていますが、
日本では規制がありません。
マーガリンは外に放置しても腐らないし、カビも生えません。
どうぶつや虫も食べない上に、細菌の餌にもならないという事です。
シス型とトランス型は一部を除いては構造がよく似ているため、
トランス脂肪酸を食べても体に吸収されます。
それが細胞膜に入り込むと細胞膜の流動性が無くなり、固まった状態になります。
これにより様々な機能障害が起きてしまいます。
小麦粉はお菓子や加工食品に混ぜられた形で食べています。
野菜のように単独で食べる事はないため、アレルギー等の反応が出ても
原因が小麦粉だと氣づいきにくいのが難点です。
大好きな食べものを止めるというのは、抵抗があるかもしれません。
しかし、実際に食べた後に体の中で何が起きているのか、
食べ続けた結果どうなるのか知ると、見方が変わると思います。
玄米菜食を続けると、自ずと小麦粉を口にする機会は減っていきます。
体が本当に必要としているものを適量摂ることが大切です。
山本和佳