安愚楽牧場が破綻し、さらに刑事告訴へと広がったが、子牛を買い取り、その子牛はいずれ殺し和牛にすることを前提とした配当で儲ける…
安愚楽牧場は、和牛オーナー制度で出資会員を集め、繁殖用の牛への投資を募ったうえで生まれた子牛を買い取って配当する「和牛オーナー」制度で荒稼ぎをし、会員は7万人以上もいた。
残念なのは、このような金儲けに疑問を持たない大人が7万人以上もいる現実だ。
自然・環境・動物、もっと正確にいえば地球のことを一切配慮できない人達が多いことに、改めて落胆する。
そもそも安愚楽牧場は、口蹄疫に感染した牛を分かっていたにも関わらず、県外に出荷し感染拡大をしたことでも取り上げられた経緯を持っている。
にも関わらず~そして3・11以降は意識を変えなければいけないといい、真摯に向き合う人間もいれば、相変わらず自分以外のことは考えない人間もいる。
これでは人間の意識の低下などから来る、人災ともいえる環境破壊や異常気象、天変地異などがますます増え、今後被害にあう子ども達が増加する世の中へと拍車がかかりそうだ。
口蹄疫以外での、最近の安愚楽牧場が起こした一連の問題を以下の記事から見ていこう。
安愚楽牧場、旧経営陣を刑事告訴へ 被害対策弁護団(毎日新聞)
「和牛オーナー」制度で出資会員を集め、経営破綻した「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)について、全国安愚楽牧場被害対策弁護団(団長・紀藤正樹弁護士)は25日、千葉、埼玉、栃木、愛知の4県警に当時の経営陣を詐欺容疑などで刑事告訴する準備を進めている、と発表した。東京都千代田区で開いた被害者への説明会で明らかにした。
今年2月には、大阪府内の出資者が府警に告発状を提出しており、全国の被害対策弁護団が連携し、刑事・民事両面から旧経営陣の責任を追及する方針。警視庁にも被害を相談しているという。
安愚楽牧場は昨年8月、東京地裁に民事再生法の適用を申し立て、同12月に破産手続きに移行。破綻時には約7万3000人の会員が同社に約4300億円を出資していたとみられる。
そして、以下のような動きがでているようだ。
栃木県那須塩原市に本社があった「安愚楽牧場」は、繁殖用の牛への投資を募ったうえで生まれた子牛を買い取って配当する和牛オーナー制度で急成長し、会員は7万人を超えましたが、去年12月、東京地方裁判所が破産の手続きを開始する決定をしています。
被害対策弁護団が、25日、東京・千代田区で開いた説明会には、オーナーとして出資し弁護団に債権回収を依頼している人たちおよそ1000人が集まりました。
説明会では、団長の紀藤正樹弁護士が「安愚楽牧場の役員や関連会社の責任を追及して少しでも多くの債権を回収できるよう努力したい」と話しました。
そして、今年5月30日に予定されている安愚楽牧場の破産管財人による説明会で、会社に残っている資産の状況が明らかになるという見通しを示したほか、安愚楽牧場側の刑事責任を問えるかどうか警察と相談していることを説明しました。
出席した60代の男性は「一刻も早く会社の経営の実態を明らかにするとともに、少しでも出資金を取り戻してほしい」と話していました。(NHK)
記事中では、被害対策弁護団が、25日、東京・千代田区で開いた説明会には、オーナーとして出資し弁護団に債権回収を依頼している人たちおよそ1000人が集まったとなっているが、
金と肉食に目がくらむという部分をもっとクローズアップしなければ、人間をとりまく環境や疲弊する経済環境は改善できないという根本的な問題と、その低意識を、このニュースによって感じて欲しいものである。
このような出資制度や仕事が、地球に生きる一生物として本当に正しいのかどうかという単純なことに気づき行動を変えていかないと、人間そのものの未来はないのではなかろうか…
これからの仕事観は、これまでとは180度価値観を転換しないといけない時代に突入する。
それは嫌だとか待ってくれとか人間にとってどうのこうのと言う、今までのご都合主義一辺倒では、もはや通用しなくなる。嫌が上でも変えなければ平和な社会はやってこないということだ。
人間だけの欲を重視してきた祟りは、それを推奨してきたバカで愚かな大人達にではなく、純粋な子ども達に牙を剥く。
仕事には、自然・環境・健康・動物にとってどうなのかという価値観が、これからは最も重要視される。
そうでない価値観の持ち主は、あらゆる形で排除~淘汰されるであろう。
法が許そうと、人間が許そうと、地球は決して許さない!
動物の視点を無視した、ビジネスが蔓延り許されるのであれば、3・11のみならず、もっと恐ろしい事故が全国各地で起き、もっともっと日本は、いや、人間は破壊され続けるだろう…
これはタダ単に、あまりにも環境汚染やケミカルに偏った社会を作り上げてしまったツケに他ならない。
佐伯剛